CROSS TALKチビッコるーむスタッフ 座談会




新卒で就職した先生と、転職してこられた先生。今日はどちらもいらっしゃいますが
働く場所としての「天寿園の保育」はいかがでしょうか?

私は転職してきたのですが、日頃から先輩みなさん優しくしていただいてます。

周りに先輩しかいないと言いづらいよね(笑)

他の園で経験もありますが、新卒のつもりで入ったこともあって特にやりづらさはないですよ。
特に、青森ではない場所から転職してきたので仕事のことだけではなくてプライベートのこともよく教えてもらってます。
「どこどこのカフェ行った?」とかおいしいお店の情報交換も良いコミュニケーションのきっかけになっていると思います。

とにかく、みんな仲が良いですよね。
あれ、私だけですか…?

仲良いよね。
改まってこうやって集まると照れくさいけど、それも日頃から仲が良いからこそだよね。
色々なキャリアの方が集まっていますが、みなさんはどんなキッカケで保育士を志したのでしょうか?

私はシンプルに、子どもが好きで、子どもに携わる仕事がしたいと思ったからです。
親戚の子たちの中で私が一番年上だったので、親戚が集まると小さい子たちと遊んでいたんですが、それが楽しいなぁとずっと思っていて。
それが原体験になって、保育士という仕事を知り、自然と目指すようになっていました。

私は、自分が保育園児だった時の担任の先生が大好きで、それがいつしか憧れになって、ずっと保育士を目指して今に至ります。
ただ、親に聞くと、一時期お花屋さんに揺らいでいた時期はあったらしく(笑)

花屋?!

一同:(笑)

でもすぐに保育士に戻ったらしいです。

私の場合は、保育士という仕事が身近だったことが大きいかもしれません。
叔母が保育士をやっていたことで興味を持ち、中学生の時の職場体験で保育園に行ったのが楽しくて、それで保育士を目指すようになりました。

私もみなさんに似ていて、やっぱり子どもは好きでしたね。いつかどうせ働くのなら、好きなことを仕事にしたいとずっと思ってました。私の場合は、ペットショップに揺らいだ時期もあったんですけど(笑)

すごい揺らいでるね(笑)

女の子のなりたい職業にしっかり揺らいでますよね(笑)
それでも、先生が教壇で教える姿がかっこいいとずっと思っていて。
ひと言で子どもたちがみんな動くのを「すごい!」ですよね。

でも、保育園だとなかなかひと言でみんな動いてくれないでしょう?

本居先生が呼びかけると、みんな言うこと聞くからビックリしているんです(笑)

(笑)

でもそれって、子どもの気持ちに入り込むのがすごく上手いってことだよね。
子ども達も感じるんだろうね、「今は聞かなきゃ!」って(笑)
本居先生は「仕掛ける保育」が上手いよね。なんというか…女優になるじゃん!

(笑)

それだと言い方が悪いか(笑)
子ども達を惹きつけて、「今日はこれをやるよ」というゴールに導いていくのが上手いですよね。
散漫になる興味を否定せず、うまく導いていって子ども達は「自分でゴールにたどり着いた」としっかり実感させているというか。
今の話を伺っていると、感情表現が豊かな人が保育士に向いているのでしょうか?

でも、一生懸命伝えようとすることが大事なんだと思います。
例えば、山谷先生はそんなに言葉は多くないタイプだと思うんですけど、子どもたちを動かすことが上手なんです。
共通しているのは、子どものことを本当によく理解していること。そして、子どもも理解してもらえてると思えていることですね。
そうやって信頼関係を子どもとしっかり築けているのがポイントだと思うので、感情表現の多い少ないや性格や関係ないかもしれません。

(一同、黙ってうなずく)

子どもに共感しているよね、二人とも。
「うんうん、わかってるよ」と言う姿勢を出すと、子どもも理解するんですよね。
忙しい時などはどうしても流してしまうこともあるんですけど、その姿勢をしっかり表現できると子どもと良い関係が築けるのかもしれないです。
チビッコも榎林も、コミュニケーションに積極的な子が多いですしね。
「せんせい!せんせい!」といつも何かを伝えてくれる子が多いので嬉しいです。
自分では特別なことをしたつもりはないのに、子どもが「せんせい大好き!」って来てくれると
何気なくやっていることが響いているんだな、と実感できますし。

一同:うんうん。

子どもが何か取ってくれたときに「ありがとう」と言うと、それが嬉しくてルンルンで帰っていく子がいて。
そしたら、その子が真似してお友達に「ありがとう」って言っていたりして、何気ないコミュニケーションでも影響があるんだなと感じます。

やっぱり日中など、私たちはご両親より一緒にいることが多いので、言葉使いは気をつけています。
それに、うちの保育園は食事のマナーは厳しく言うようにしているかも。お箸の持ち方だったり、食事の時の姿勢だったり。

そういった躾は家庭でやるものという意見もあるかもしれませんし、子どもなので「こうしなさい」と言ってすぐにできるわけでもありません。
上手にできた子をたくさん褒めてあげたり、「こうするとかっこいいよ」とうまくモチベーションを上げたりしています。
それでも、食事の時間が楽しくなくなってしまったら元も子もないので、指導というよりは「良いことを褒める」が大事なのかな?

そうですね。怒るのではなく、子どもが気づけるような声かけを意識しています。
そうした日常的な声かけなど、お互いにお互いの成長や仕事ぶりを見ていてどのように感じていらっしゃいますか?

立場的に私が一番客観的に見ていると思うんですが、みんなとても成長していると思います。
例えば山谷先生は、転勤して東京で働いて青森に帰ってきて、もう別人のようです。

「こんな風に考えられるんだ!」と私が思いつかない発想や視点を持っていますし、後輩たちからもとても慕われています。

これまで30人の子どもたちを見るという経験がなかったので、東京でその経験ができたのは大きかったかもしれません。
人数が多いからといって声を張らなくてもちゃんと聞こえるんだ、と身をもって経験できたので。

声を張らなくても聞こえる?

大きな声を出すんではなくて、こちらから合図を出すのが大事なのかなとさっきの本居先生のコツではないですが、「これから話をするよ」という雰囲気を作ることが大切で、それを日々積み重ねていくと子どもたちが察して自然と耳を傾けてくれるようになっていきました。

達人のようなコメントだね(笑)
年長さんだけでなく2歳児でもそれができているのは本当にすごいです。
こうして卒園児が先生に会いに来ている様子を見ると、子ども達とすごく良い関係を築けているなと感じます。
先生同士の中も良いですし、働きやすい環境だと感じますか?

例えば私は新卒入社ですが、実習も天寿園会の保育で、内定後も卒業前からアルバイトに来ていたりして。すごく働く場所としても魅力的に感じていました。実習生の立場でも、ひとりの保育士として本当に色々なことを教えてくれましたし。

「うちを就職先として選んでも選ばなくても、実習生に対していち保育士として向き合うということは意識しています。それと、どこの職場でもそうですが、みんな何かしら不満は持っていると思って、それを解決するための環境づくりも意識していますね。
それぞれが悩みや不満をグチャグチャっとして終わらせるのではなく、誰かしらが相談相手になってくれる環境づくりが大切だと思っています。

年齢やキャリアに関係なく、相談に乗ってるくれる環境があるのは間違いないと思います。
私ももっと積極的に相談していこうと思います(笑)

良いんだよ、乙崎先生ももっとグイグイ来てくれて(笑)

(笑)
