CROSS TALK保育士 座談会
子どもたちの未来のために
現場の私たちができること
東京と青森に拠点を置く天寿園会。東京では2017年に開園した「アウル宮前保育園」、青森では「榎林こども園」と「チビッコるーむ」の2園を運営しています。
今回は青森で働く入社13年目、ベテラン保育士の千葉絵里子さん、入社2年目の若手保育士、蛯名朱里さん(青森)と本田里佳さん(東京)を招き、立場や職場の違う3人による座談会を開催しました。
県外出身。結婚を機に天寿園会で保育士として入職。子育ての中、幼稚園教諭資格を取得した努力家。パソコン、掲示物の制作が得意。同僚、後輩からの信頼も厚い主任保育士です。
学生の時からボランティアとして園に来てくれていました。明るく誰とでもすぐに打ち解けることができ、いつも一生懸命な保育士2年目です。
学生時代は、幼児と高齢者との関わりについて勉強していました。アウル宮前保育園の環境が気に入り、入職。介護福祉士の資格も持ち、先輩、後輩からの信頼も厚く、すでにリーダーシップを発揮する保育士2年目です。
皆さんはなぜ保育の現場に携わろうと思ったのでしょうか?
やっぱり子どもが好きだからですね。それから、私が保育園に通っていた頃、いつもニコニコした大好きな先生がいたというのもきっかけの一つです。
私は小さい頃、なりたいものがたくさんありました。フィギュアスケーターとかお花屋さんとか。ある時、ケーブルテレビのインタビューで将来の夢を聞かれたんです。その時は保育士になりたいって宣言して、今に至ります(笑)。
有言実行(笑)。千葉さんが保育士を目指したきっかけは何ですか?。
私も蛯名さんと同じく、子どもが好きだったから。身内も教育関係の職に就いていて、学生時代から本格的に考え出したって感じですね。
いざ、保育の現場に立ってみて1年。自分のクラスにとても愛着を持てたけど、辛いこともありました。
そうですね。子どもたちをまとめられなかったり。先輩を見ていると、自分ではできないことをさらっとやっちゃう。
口数が少ない時はご機嫌ななめ、声が高いときは外で遊びたい、みたいに子どものパターンを掴むことが大事。子どもと自分がかみ合うように視野を広げて、その日の状況を把握すると上手くいくかもしれませんね。
なるほど。
確かに1人1人をよく見ると、分かってくることがありますよね。
でも、やっぱり忙しい時間は忙しいですよ。
行事があるときは常に時間に追われてしまいます。どこに時間を使いたいか。それを考えて、しっかり予定を立てて行動するとスムーズにいきますね。でも、忙しい毎日を楽しく感じることができれば、気持ちも若くいられる。
(千葉さんを見て)確かに!!
保育の現場は、先生も成長する場所
実際の現場の雰囲気について教えてください。
千葉さんと蛯名さんは同じ職場なんですよね。
蛯名さんは、私の子どもの担任(笑)。
はい!何でも相談に乗ってもらえて助かっています。
天寿園会は、担任に任せないで皆で園を作る。だから職員同士も仲が良いのだと思います。
昨年も新人だから、というのはなく平等に扱ってもらいました。意見も言えたし、行事の提案もさせてもらいました。
私は1年目、ピアノくらいしかできることがなかったけれど、それが園の力になることが分かりました。自分の得意なことが具現化される職場だと思います。
一人で背負わなくても良いのが特徴ですね。保育士の教育にも力を入れている会社なので、スキルは心配しなくても良いと思う。
確かに天寿園会の保育士は全員リトミックの指導資格を持っていたり、研修制度も充実しています。もっと他の研修にも参加したい。
教育者として成長できる。どんどん人間力を高めて、それを園に還元して欲しいです。
最初は何もできなくて当然と千葉さんに教えてもらって、今でものびのび保育をさせてもらっています。
私は蛯名さんと違ってピアノが苦手だけど、できる人が弾いたりして周りが助けてくれますよ。
「寺子屋制度」と家族ぐるみの付き合い
なるほど、先生も一緒に成長できる職場ですね。
他にも特色はありますか?
2歳から5歳がペアになって、ご飯やお昼寝を上の子が下の子に教える寺子屋制度があります。
あれはすごく良い試みだと思います。歳が近い人が教えることで、下の子もすんなり覚えてくれます。
しっかりした社会ができますよね。絆が生まれて、下の子が上の子をお手本にするようになっていく。
本当に子どもたちも職員も、大きな家族みたい。実際にお子さんが園にいる千葉さんはどう感じていますか?
天寿園会って、家庭を持っている職員のほとんどが辞めないんですよね。子どもが急に熱を出して帰らなければいけない時でも快く了承してくれるし、育児手当も充実してる。中抜けもOKで、確かに家族と一緒にいるイメージが強いかも。この伝統は次の世代にもつなげていければ。
先輩たちが、若手にとって働きやすく居心地の良い職場環境を作ってくれているのは大きいですね。
先生たちが笑っていると子どもも安心します。
子どもは真っさらだから、大人がギスギスしたり暗い気持ちでいるとすぐに伝わってしまいますから。
確かに。これからも若い人たちが働きやすく、挑戦と成長を繰り返せる環境を作っていきたいですね。
私はまず、優しくてしっかり言うことを言える保育士になりたい。それが信頼関係につながると思います。
せっかく保育士の教育に手厚い会社に入ったので、プロからたくさんのことを学びたいです。色んな引き出しを作って、子どもたちを惹きつけられる人間になれれば。